意外と知らないかも?痛くない毛抜きの選び方&使い方
手軽にムダ毛を処理できるアイテムの1つ「毛抜き」。化粧ポーチの中に入れて持ち歩く女性も多いでしょう。身近な分、自己流の処理を続けてしまっている方もいるのでは?正しく使わないと、余分な痛みを感じたり思わぬ肌トラブルにつながったりすることも…。今回はそんな「毛抜き」の選び方や使い方を改めて見直していきたいと思います。
目次
「毛抜き」によるトラブル、あれこれ
女性が毛抜きを使う場面で多いのが、メイクのタイミングではないでしょうか。例えば、メイク中に眉のムダ毛を発見したら、すぐにピッと抜く方がほとんどでしょう。
まず、毛抜きで起こる代表的なトラブルを4つ挙げます。
埋没毛
毛抜きを使って毛を抜くということは、毛を無理やり引っ張ることと同じです。毛が抜けた後、すっぽりと開いてしまった「毛穴」を埋めようと皮膚の再生が始まります。それと同時に、毛根では「毛を早く生やさねば!」と頑張り始めるため、皮膚VS毛のせめぎ合いが起こります。「穴をふさごうとする皮膚」と「伸びようとする毛」それぞれの働きが同時に起こると、既にふさがってしまった皮膚の下で、あらぬ方向に毛が伸び続けてしまうことになります。これが「埋没毛」です。
埋没毛は、皮膚の中で黒い点が盛り上がった状態になります。中には、気になって無理やりこじ開けようとする方もいるでしょう。この行為がさらに皮膚を傷つけて、皮膚がさらなる修復を開始するという悪循環に苦しめられます。
毛嚢(もうのう)炎
毛抜きで毛を抜くと、毛穴に雑菌が入り込んでしまうことがあります。この雑菌が毛穴の中で炎症を引き起こすため、ニキビのように赤く盛り上がってしまうのです。
この状態を毛嚢炎と呼んでいます。毛嚢炎も繰り返すことで、黒ずみなどの肌トラブルの原因になってしまいます。
毛穴のブツブツ
毛抜きで毛を抜くという行為は、無理やりに毛を引っ張り、皮膚の内部を表に引っ張り出しているともいえます。毛穴がブツブツと盛り上がったように見える理由は、引っ張り出したものが戻らずに突起してしまったからです。
色素沈着
肌というのは、わたしたちが考えているよりも繊細にできています。下着や衣類と擦れて摩擦ダメージを受けた部分が、黒ずんでしまったという経験をお持ちの女性も多いはず。
毛抜きで毛を抜く行為も、同じく肌に摩擦ダメージを与えています。気軽だからといって、何度も毛抜きを繰り返して使ううちにダメージが蓄積し、やがて毛穴が変色してしまいます。
最初はきれいだった肌もダメージを与え続けることで、やがて色素沈着を起こして黒っぽく見えるようになってしまうのです。
毛抜きの選び方
メイク道具も毎日の消耗品の内ですので、なるべくお手軽に済ませたいと思いがちです。
しかし、安価な毛抜きは、毛を正確に捕らえられず何度もつかみ損ねるというケースもしばしば…。先端がそろっていない毛抜きを使って、毛をつかみ損ねていると、周辺の皮膚が損傷するリスクも高くなってしまいます。
毛抜きの価格帯は、手頃なもので3ケタ価格から4,000円前後まで、開きがあります。ぜひ長い目で考えて、良い物を選んでおきたいところです。品質の優れた毛抜きには、約0.1mmしか伸びていない毛までキャッチできるという優れものまであります。精巧な毛抜きの先端が、確実に毛をキャッチするため、毛穴周りの肌ダメージも最小限で済むのです。
毛抜きの痛くない、正しい使い方
さて、最後に毛抜きの正しい使い方についてご紹介します。正しく毛抜きを使うことで、痛みも少なくて済みますよ。
正しい毛抜きの4ステップ
1.消毒。毛抜きを沸騰したお湯に数分つけたり、除菌シートで拭ったりして消毒します。
2.毛穴を開く:お風呂あがりのタイミングか蒸しタオルを利用して、毛穴を広げておきます。
3.毛を抜く:ムダ毛の流れに沿って、毛抜きでムダ毛の根元をつかんで素早く抜きます。
3.冷却:毛穴が開いた状態のままでは雑菌が侵入しやすいため、冷たいおしぼりなどを使って毛穴を引き締めます。
4.保湿:肌のターンオーバーを助けるため、最後に保湿ケアも忘れずに。
お風呂場で毛抜きを使う方がいますが、浴室は湿気が多く、雑菌が多い場所のためおすすめできません。毛抜きはお風呂から出た後に行いましょう。
毛抜きのデメリット
すでにご紹介したとおり、毛抜きを使った脱毛は繰り返すことで次第に肌トラブルの原因になります。また、一説によると毛を抜くことで逆に毛が濃くなるともいわれています。
おわりに
女性にとって毛抜きは身近で手軽なムダ毛処理アイテムです。気軽に使えますが、誤った使い方をすると埋没毛など厄介なトラブルの恐れがあることが分かりました。ぜひ、正しく選んで使い方をマスターして、健康的なすべすべ素肌を保ちたいものですね。