2018.01.17部分別

耳をもむだけでOK？効果が期待できる正しい耳もみの方法とは

ダイエット マッサージ

足の裏に全身のツボがあることはよく知られていますが、耳にも多くのツボがあることをご存じでしたか？耳ツボを刺激することでダイエット効果が期待でき、耳ツボダイエットの治療を行う鍼灸（しんきゅう）院もあるほど。今回は、耳ツボを刺激する「耳もみ」によって期待できるさまざまな効果と耳もみの方法をご紹介します。

耳もみとは

耳には100カ所以上ものツボが集まっています。東洋医学では耳への刺激が全身の器官に影響を与えると考えられてきました。古来は病気の診察を耳でしていたそうです。

耳には自律神経を安定させるツボもあり、体質改善や不調を整えるサポートをしてくれるといわれています。

耳もみで期待できる効果

耳をもんで全身のツボを刺激すると、むくみや便秘解消、ダイエットや美肌効果にも期待できることから耳もみは現代でも注目されています。

ダイエット効果

耳もみにより全身のツボを刺激することで、自律神経のバランスが整えられ脳の満腹中枢を刺激できます。これにより自然と無駄な食欲がなくなって食べる量を調整でき、食べ過ぎ防止につながります。

また、耳をもむことで内臓の働きが正常になり新陳代謝もアップ。これにより基礎代謝が上がり、痩せやすい体質へ変化することが期待できます。

便秘解消

耳上部にあるくぼみのつけ根にあるツボが、「便秘点」です。このツボは刺激すると小腸や大腸の働きを正常にする効果があり、便秘解消のツボともいわれています。

また、耳の穴のすぐ下のくぼみ部分にある「内分泌点」は、新陳代謝を活性化させるといわれるツボです。ここを刺激することで便秘解消をはじめ、むくみを改善したりホルモンバランスを調整したりする効果が期待できます。

美肌効果

美肌にストレスは大敵。「神門」といわれる耳上部にあるツボは、イライラやストレスを抑えて精神を安定させる効果があります。また、神門のすぐ近くにある「子宮」のツボを刺激することで女性ホルモンの分泌が促され、肌のキメを整えるのに効果的です。

その他にも肌荒れ改善の効果がある「副腎」のツボや、全身のホルモンバランスを整えることで肌の調子を改善する「内分泌」のツボにも美肌効果が期待できます。耳のツボを刺激することで全身の血行が促進され、肩こりや腰痛、生理痛などの改善効果にも期待できるでしょう。

耳もみの方法と注意点

自宅でテレビを観ながら、またはオフィスや電車の中などで簡単にできる耳もみの方法をご紹介しましょう。

次にご紹介する3つの方法を組み合わせることで、さまざまな刺激を与えることができます。

【1】もむ

耳もみの基本となるのが、指で耳をつまんでもむ方法です。親指と人さし指で耳全体を満遍なくもみほぐしたり、耳の外側をつまんで耳上から耳たぶにかけて軟骨を30秒間もみほぐしたりするだけでツボを刺激することができます。

【2】まわす

両手の指の腹で両耳を挟んで耳全体をふさぎ、耳の軟骨を動かすイメージで前から後ろに10回まわし、次に反対方向へ10回まわしましょう。これにより全身のツボが刺激されます。

引っ張る

耳の端をつまみ、耳全体を広げるイメージで上下斜めにゆっくりと引っ張りましょう。耳たぶの中央には目のツボがあるので、仕事や運転で目が疲れたときに重点的にほぐすのもおすすめです。

耳もみの注意点

全身のツボを持つ耳もみによって全身に影響を及ぼします。効果をより実感したいからといって、強くもみすぎたり強く引っ張りすぎたりするのは避けましょう。

そのため、持病がある方や妊娠中の方が自宅で耳もみを行う場合は、担当の医師に相談したうえで行いましょう。また、耳もみをするタイミングとして食後や飲酒時は避けてください。

おわりに

今回は、耳もみの効果や方法についてご紹介しました。

耳もみによって、よく知られているダイエット効果をはじめ、さまざまな不調などに効果が期待できます。肩こりや腰痛をはじめ、体や肌の不調を感じたときや食欲を抑えたいときなど、ぜひ短時間でもいいので耳もみを実践してみてください。