脱毛石鹸(ソープ)とは?本当に脱毛できるの?気になる効果
「できるだけ、簡単にきれいに脱毛をしたい!」と願う女性にとって、除毛クリームやワックスは、手っ取り早くムダ毛処理ができるアイテムとして人気があります。その除毛クリームやワックスと似た製品として、脱毛石鹸(ソープ)をご存じでしょうか。今回は、脱毛石鹸の使用方法や効果についてご紹介します。
目次
脱毛石鹸って何?
最近、インターネットやドラッグストアで見掛けるようになった脱毛石鹸ですが、「石鹸で脱毛するって、一体どういうこと?」と疑問に感じる方も多いでしょう。実は、脱毛石鹸は別名「抑毛石鹸」「除毛石鹸」と呼ばれている製品です。
抑毛石鹸は、ムダ毛の生成を抑制する成分(イソフラボンなど)でムダ毛の成長を遅らせます。一方、除毛石鹸には、アルカリ性の物質(チオグリコール酸など)でムダ毛のタンパク質を溶かす作用があります。このように、脱毛石鹸といっても2つのタイプがあり、製品によってはたらきが異なります。いずれにせよ、脱毛ではなく「抑毛」もしくは「除毛」を目的としており、脱毛や永久脱毛は期待できないということを念頭に置きましょう。
脱毛石鹸の成分について
脱毛石鹸に含まれている成分で、最近注目を集めているのが「イソフラボン」と「チオグリコール酸」です。以下に、これらの成分について詳しくご紹介します。
注目の成分1.イソフラボン
抑毛石鹸の中に含まれているイソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)と似たはたらきをするため、女性にとってはうれしい成分です。イソフラボンは大豆に含まれるポリフェノールの一種で、みそ・納豆・豆腐・豆乳などに含まれています。また、ドラッグストアの化粧品コーナーでも、イソフラボンという言葉を見掛ける機械も多いでしょう。それほどイソフラボンは、私たちにとって身近な存在です。
最近の研究では、イソフラボンが腸内で「エクオール」という成分に変換されることで、女性ホルモン(エストロゲン)と似たはたらきをする、という仕組みが分かってきました。しかし、全員がイソフラボンをエクオールに変換できるとは限らないようです。そのため、イソフラボンで抑毛できるかどうかは、個人の体質により左右される可能性があります。このため、抑毛石鹸で必ずしもムダ毛が抑毛できるとは限らないのです。
注目の成分2.チオグリコール酸
一方、除毛石鹸に含まれているチオグリコール酸は、除毛クリームにも含まれている成分です。チオグリコール酸はアルカリ性で、ムダ毛のタンパク質を溶かすはたらきがあります。よって、除毛クリームのように目に見えた変化はなくても、除毛石鹸がムダ毛に全く何も影響しないということはないでしょう。しかし、チオグリコール酸のタンパク質を溶かす性質は、ムダ毛だけではなく肌にも影響します。肌へのダメージを与えるため、敏感肌やアレルギー体質の方にはおすすめできません。
確実な脱毛を望むなら、サロンがおすすめ
脱毛石鹸はムダ毛の生えるスピードを抑制する効果がある、と期待されている石鹸です。そのため、完全にムダ毛をなくしたい、きれいに脱毛したいと考えている方には、納得のいく十分な結果が感じられないでしょう。また、脱毛石鹸に含まれている成分の影響で、個人差はありますが肌トラブルの原因につながる可能性もあります。よって、全身のムダ毛をきれいにしたい場合は、脱毛サロンやクリニックでの脱毛がおすすめです。専門機関での脱毛は、肌トラブルやリスクも低く、美しい仕上がりを期待することができます。
おわりに
今回は、最近話題の「脱毛石鹸」についてご紹介しました。脱毛石鹸とうたってはいますが、実際には私たちがイメージするはっきりとした脱毛の効果を得ることは難しいです。そのため、ムダ毛の成長を抑える、抑毛・除毛が期待できる石鹸と考えるようにしましょう。
また、石鹸によっては肌に刺激を与える恐れがあります。説明書をよく読んで、少しでも異変を感じた場合は石鹸の使用をストップし、適宜皮膚科などで相談するようにしましょう。